バスケットボールのディフェンスでよく聞く「間合いを取れ!」という指示。
けれど「どのくらいの距離が正解なの?」と悩んだことはありませんか?
今回は、相手に抜かれず、プレッシャーをかけられる理想の“間合い(ディスタンス)”の取り方について、具体的に解説します。
■ 「間合い」とはなにか?
ディフェンスにおける「間合い」とは、相手との距離感のことです。
距離が近すぎると抜かれやすく、遠すぎると自由にプレーさせてしまいます。
“抜かれずにプレッシャーをかけられる距離”が理想の間合いです。

■ 理想的な間合いとは?【目安は「腕一本分」】
✅ 相手がドリブル中 → 腕1本分(約1m)
✅ 相手がボールを持っていない時 → やや広め(1.5m〜)
✅ 相手がシュートレンジにいる時 → 半歩詰めてプレッシャー!
このように、相手の状態(ボール保持・位置・得意な攻撃)によって距離を調整するのがポイントです。
■ よくあるミスとその対処法
ミス | 問題点 | 対策 |
---|---|---|
距離が近すぎる | 一歩で抜かれるリスクが高い | 半歩下がって反応時間を作る |
距離が遠すぎる | シュートもパスも自由にさせてしまう | 手を広げて圧をかけながら距離を調整 |
常に同じ距離感 | 相手の動きに対応できない | 状況に応じて動きながら距離を変える意識を持つ |
■ 距離感を養う練習法「ミラー1on1」
- オフェンス役とディフェンス役に分かれて向き合う
- オフェンスはボールを持ってその場でステップやフェイク
- ディフェンスは姿勢と距離感を保ったまま反応
- フェイクやタイミングに対して**“間合いを維持”するのが目標**
この練習は、姿勢×間合い×反応を同時に鍛えられるので非常に効果的です。
■ 実戦で活きる「間合いの感覚」を持つ選手とは?
✔ 相手のスピードや得意なプレーを把握している
✔ 状況(スクリーン後・ヘルプ後)によって距離を調整できる
✔ 抜かれても「次の一歩」でカバーできる構えをしている
このような選手は、**単なる「近いor遠い」ではなく、“守れる距離感”**を自然と調整しています。

■ まとめ:守れる距離感は“試合を支配する武器”になる!
「間合い」は数字で測れない、感覚の要素が大きい技術です。
でも、正しい姿勢と反応、状況判断を磨くことで、誰でも身につけることができます。
相手の動きを封じ、試合を支配するディフェンスを目指して、「距離感」にもこだわっていきましょう!
🔜 次回予告
次回は「フェイクに引っかからない!“視線”の置き方と読みのコツ」をテーマにお届けします。